告知の一助として

Posted on: 1月 16th, 2014 by
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アスペルガー症候群や高機能自閉症の子どもをもつ両親は、子どもがキャンプやスポーツクラブに参加するとき、そこのカウンセラーやコーチにあらかじめ子どもの症状について話しておくべきかどうか悩まれることでしょう。

近所の方々にも同様です。また、社会に出て仕事就いたときに職場の上司や同僚に告げるべきか、よく検討し判断しなければいけないでしょう。

『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004では、このような「告知」について賛否両論があることを踏まえたうえで、子どもに接する周囲の人々にアスペルガー症候群または高機能自閉症であるという診断結果と、その関連情報を知らせておいたほうがよいということをいっています。

そして、自分の障害について打ち明ける一助として「告白カード」または「リハーサル台本」を紹介しています。

『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004での「告白カード」には「私はアスペルガー症候群です。これは社会的な判断力に影響を与える障害です。そのためときどき私は社会的な状況で、どのように行動したり話したりしてよいのか、よくわからなくなってしまうことあります。理解していただけると嬉しいです」と書かれています。

また『アスペルガー的人生』の著者リアン・ウィリーは、自らがアスペルガー症候群であることを告知しようと何度も決意し、それについて考えるべき重要な事柄を自著に多く記載しています。

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複数の症状が混在する共存症

Posted on: 1月 16th, 2014 by
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自分の子どもは他の同年代の子どもたちと何か違う、と感じていながらも具体的にはその違いがわからないという親がいます。このようなジレンマやはっきりとしない不安を抱えて暮らしてきた親にとっては、専門家が下す診断はひとつの目標となり、また新たなスタートにもなります。

ただ、診断をする専門家にとっても、それを受ける親にとっても、その診断がはっきりとしたものであればわかりやすいのですが、アスペルガー症候群や高機能自閉症という単独の症状であるとはかぎらないのです。また、下された診断が正しいと断言することはできず、いくつかの症状を抱えている場合もあるのです。

このように症状が複数混在することを「共存症」といいます。症状を放置することは、もちろん機能全体を悪化させる要因となります。

『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004において、アスペルガー症候群や高機能自閉症にたびたび併発する他の障害とその特徴を紹介しています。

以下が併発する主な障害です。

●不安障害・・・過剰な心配。・恐怖のために特定の状況や対象を避ける。

●注意欠陥/多動性障害・・・不注意。・多動性。・衝動性。

●うつ病・・・悲しみや、いらいら。・以前は楽しんでいた活動に興味がなくなる。・食事と睡眠のパターンにおける変化。・疲労とエネルギー不足。・価値がない、希望がないという感情。・自殺観念または行動。

●トゥレット症候群・・・チック(突拍子もなくすばやく繰り返される動き、または音)。


学習能力を高めるための工夫

Posted on: 1月 16th, 2014 by
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アスペルガー症候群(アスペルガー障害)や高機能自閉症の子どもたちの教育には、学校の先生の努力や工夫なくしては考えられません。

障害をもつ子どもたちに対し柔軟に心を開き、肯定的な姿勢で接するなど、学校での学習計画を成功させている先生方は積極的に障害をもつ子どもたちに対する知識を増やしたり、理解を深めたりしています。

『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004では、このような先生方が担当する教室の特徴(工夫)を紹介しています。参考のために主なものをいくつか挙げてみましょう。

1.日課と規則に一貫性がある。

2.宿題の資料を保管する場所や、宿題を集める場所を常に一定にしている。

3.教室に日課が掲示してある。

4.明確で簡素な言葉を用い、どちらとも取れるような曖昧な表現は用いない。

5.授業で説明するときに、言葉だけではなく、書いて説明する(指示は黒板に書いて示す、など)

6.障害のある生徒を優先的に先生の近くの席にし、注意が逸れるような窓際や廊下側などは避ける。

7.騒音、その他の注意を逸らすものが妨げになる場合には、特別な学習を用意する。

8.説明には十分な時間を費やし、繰り返し行うとともに、それぞれの生徒にふさわしい宿題を出す。

9.生徒のそばに付き添い、学習速度と成果に頻繁に目を配る。

10.障害のある生徒にも質問をすることで、その生徒が学習を理解し、授業に参加していることを確認する。

11.努力と成果の両方を促し、向上させることも含め、活動結果に対して即座にフィードバックを返す。


自閉症とアスペルガー症候群の違い

Posted on: 1月 16th, 2014 by
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「自閉症」は、よくアスペルガー症候群と比較、混同されてしまう症状の一つです。 そこで、アスペルガー症候群と自閉症の違いについてご紹介しましょう。

自閉症とは「公汎性発達障害(PDDs=pervasive developmental disorders)」の中でももっとも一般的な症状をいいます。

一口に自閉症といっても、たとえば言葉を使うことができない、完全な無関心、常に激しく反復するなどの重度の障害から、社会的には不器用で会話方法に若干の異状がみられる、何か一つに特別な関心を示す、という軽度の障害までその幅は広いのです。

これらを図にすると全体的に幅広い「スペクトラム」が形成されます。この形状から自閉症とアスペルガー症候群を合わせて「自閉症スペクトラム障害」という名称がつけられています。

自閉症の中でも「高機能」の状態を「高機能自閉症」といいます。アスペルガー症候群とよく比較されるのが、この高機能自閉症です。

高機能自閉症は自閉症スペクトラム障害の中でも正常な認知や学習能力があり、低年齢児には言語の習得に遅れはみられても、成長とともに年齢相応に近いレベルの言語を習得できるようになる症状です。

一方、アスペルガー症候群はこの高機能自閉症よりも症状が軽く、言語の発達にはまったくといってよいほど問題がない状態をいいます。

このようにすべてを「発達障害」という言葉でくくってしまえないほど、障害の幅は広いのです。


アスペルガー症候群とその関連用語

Posted on: 12月 17th, 2013 by
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アスペルガー症候群はいまだに診断が難しい症状の一つで、この症候群と混乱される「周辺用語」がたくさんあります。では「周辺用語」を、その定義とともにいくつかご紹介しましょう。

・ アスペルガー症候群:高機能自閉症の子どもと似ているが、症状は高機能自閉症よりも軽く、言語発達における問題はほとんどみられない。

・ 高機能自閉症:正常な認知、学習能力をもっている自閉症の子ども。低年齢児には言語の習得に問題はあるが、成長とともにその年齢相応に近いレベルの言語を習得することができる。

上記のアスペルガー症候群と高機能自閉症を合わせて「高機能自閉症スペクトラム障害」といいます。

「高機能」とは正常な知能と優れた言語使用(表出言語)能力を意味します。人口の0.6%にものぼる罹患率の自閉症スペクトラム障害の子どもたち。その3分の2から4分の3は高機能であると考えられています。

自閉症スペクトラム障害は「公汎性発達障害」(PDDs=pervasive developmental disorders)と同義語で用いられており、この障害の中でもっとも多くみられる症状が「自閉症」です。

一方、自閉症によく似た症状が見られるものの、高機能自閉症の定義にも、アスペルガー症候群の定義にも一致しない症状を「特定不能の公汎性発達障害」(PDD-NOS=pervasive developmental disorder not otherwise specified)といいます。